wordpress2025.09.11(更新日:2025.09.17)

WordPressの予約システム|無料プラグインから有料サービスまで徹底解説

近年、飲食店、美容院、クリニック、スクール、イベント運営など、多くの業種でオンライン予約が当たり前になってきました。
電話での予約受付は人件費や業務負担がかかるだけでなく、営業時間外の予約機会を逃してしまう可能性があります。

そんな課題を解決するのがWordPressで作る予約システムです。
WordPressは世界中で最も利用されているCMSであり、予約機能を簡単に追加できるプラグインやサービスが豊富に揃っています。

本記事では、WordPressを使った予約システムについて徹底解説します。

WordPressで予約システムを導入するメリット

WordPressで予約システムを導入すると、以下のようなメリットがあります。

24時間365日予約受付が可能

従来は電話やメールでの対応が必要でしたが、予約システムがあれば営業時間外でも予約を自動で受付可能です。
これにより、機会損失を防ぎ、売上アップが期待できます。

人的ミスの防止・業務効率化

予約の確認や管理を手作業で行うと、スタッフの負担が増えるだけでなく、ダブルブッキングや入力ミスが発生しやすくなります。
WordPressの予約プラグインを導入すれば、予約管理が自動化され、スタッフの負担を大幅に削減できます。更にはシステム化された事で、ダブルブッキングや入力ミスを防ぐ事が出来ます。

顧客情報の一元管理

予約時に顧客の名前、連絡先、希望サービスなどを入力してもらうことで、顧客データを自動で蓄積できます。
これにより、リピート顧客へのマーケティングや、メルマガ配信、LINE公式アカウントとの連携が可能になります。

コストを抑えて導入できる

専用の予約システムをゼロから開発すると、初期費用だけで数十万円〜数百万円かかります。
しかし、WordPressならプラグインを導入するだけで簡単に予約機能を追加可能で、初期費用を大幅に抑えられます。

予約システムが必要な業種と活用事例

予約システムはさまざまな業種で活用されています。
ここでは特にWordPressでの導入に向いている業種を紹介します。

業種活用事例
飲食店テーブル予約、コース料理の事前予約
美容院・サロンカット、カラー、エステなどのメニュー予約
クリニック・病院診療時間の予約、ワクチン接種予約
スクール・教室習い事、ヨガ教室、英会話教室などのレッスン予約
ホテル・旅館宿泊予約、アクティビティ予約
イベント運営セミナーやワークショップの参加予約
レンタル業車、会議室、レンタルスペースの予約

ポイント

特にホテルや飲食店では、予約時にクレジットカード決済を導入するとドタキャン時にキャンセル料の徴収が可能になります。

WordPress予約システムの種類

WordPressで予約システムを作る方法は大きく分けて3つあります。

1.無料プラグインを利用

最もコストがかからない方法です。
機能はシンプルですが、小規模ビジネスには十分対応できます。
例:Booking Package ,WP Simple Booking Calendar, Amelia(無料版)
(※)WP Simple Booking Calendarは管理画面が日本語未対応

2.有料プラグインを利用

決済機能や多店舗対応、Googleカレンダー連携など、高機能な予約管理が可能になります。
月額課金や買い切り型があり、長期的にはコスパが良いです。

例:WooCommerce Bookings, Amelia(有料版)

3.外部予約システムを埋め込み

ホットペッパーやSTORES予約など、外部の予約サービスをWordPressに埋め込みます。
管理画面が別になるデメリットはありますが、安定性が高く運営が簡単です。

例:​Square予約, RESERVEN, STORES予約

おすすめ無料プラグイン3選

WordPressの予約システムプラグインは多くあるのですが、海外製が中心で、日本語に完全対応していないケースが多いのが現実です。
機能面だけでなく、日本語対応可能な無料プラグインを紹介します。

1.Booking Package

Booking Packageは、管理画面を含めて日本語対応している無料予約プラグインで、飲食店、​​美容サロン、​​レッスンなどの時間帯予約やホテルなどの宿泊予約まで幅広く使えます。

特徴

  • 無料で基本機能が使える
  • カレンダー形式で予約管理
  • メール通知機能付き

(有料版には、オンライン決済やメンバー登録等の機能が追加されます。)

2.Amelia(無料版)

Ameliaの無料版です。こちらも管理画面を含めて日本語対応している無料予約プラグインでデザインが美しく、UIがモダンで使いやすいと評判です。

特徴

  • 美しいデザイン
  • 予約ステップがわかりやすい
  • 有料版へのアップグレードがスムーズ

3.WP Simple Booking Calendar

WP Simple Booking Calendarは管理画面が日本語未対応な事が難点ですが、シンプルでプラグインが軽量なので表示速度を大切にされている方向けです。

特徴

  • シンプルで軽量
  • 多言語対応
  • Googleカレンダー連携あり(有料版)

高機能な有料プラグイン5選

決済機能や多店舗対応、細かい予約システムが必要な場合は、有料プラグインの導入が必要となります。

1.Amelia(有料版)

プロフェッショナル向けの予約システムです。
複数スタッフ対応・オンライン決済・Zoom連携など機能が豊富です。

料金目安:年間約79ドル〜
おすすめ業種:美容院、クリニック、スクール運営

2.Bookly PRO

高いカスタマイズ性が魅力です。
必要な機能をアドオン形式で追加できます。

料金目安:89ドル(買い切り)

3.WooCommerce Bookings

ECサイト構築プラグインWooCommerceと連携できる予約システムです。
物販+予約サービスを同時に提供したい場合に最適です。

料金目安:年間249ドル

4.WPForms Pro

フォームプラグインですが、予約受付機能を搭載しています。
複雑な予約条件を設定できます。

料金目安:年間49.50ドル

5.MotoPress Hotel Booking

宿泊施設向けの予約システムに特化したプラグインです。
AirbnbやBooking.comとの連携が可能です。

料金目安:年間199ドル

外部予約システムとの連携方法

外部サービスを活用する場合は、埋め込みコードやAPI連携でWordPressと統合します。

代表的な外部サービス

  • STORES予約
  • RESERVA
  • Airリザーブ
  • Coubic(クービック)

導入費用とコスト比較

無料プラグイン・有料プラグイン・外部予約システムのコスト比較をまとめました。

方法初期費用月額費用特徴
無料プラグイン0円0円小規模向け
有料プラグイン5,000〜50,000円500~5,000円買い切りで高機能
外部予約システム0円3,000〜10,000円サポートが充実

集客に強い予約システム運用のコツ

予約システムは導入するだけでは不十分です。
以下の施策で集客力を高めましょう。

SEO対策

飲食店や美容院、クリニックなどはエリア密着型ビジネスですので、 「地域名+業種」で検索上位を目指すことが重要です。

例:「渋谷 美容院」

参考:SEO対策

MEO対策(Googleマップ)

エリア密着型ビジネスの場合、検索結果の最上部に表示されるのがGoogleマップ枠(ローカルパック)です。ここで上位表示されると、ホームページよりも先に見てもらえる可能性が高くなります。

SNS連携

InstagramやLINE公式アカウントで集客し、予約ページに誘導できるようにします。

まとめ

WordPressでの予約システム導入は、低コスト・短期間で可能です。
まずは無料プラグインから試し、事業拡大に合わせて有料版や外部サービスへの移行を検討すると良いでしょう。

ポイント

  • 小規模事業 → 無料プラグイン
  • 中規模以上 → 有料プラグイン
  • 安定性重視 → 外部サービス

オンライン予約を導入すれば、売上アップと業務効率化を同時に実現できます。
ぜひ、自社サイトに最適な予約システムを導入してみましょう。