令和8年度(2026年度)業務改善助成金|変更点と活用ポイントをわかりやすく解説
結論から言います。
令和8年度の業務改善助成金は「少額の賃上げ」よりも「大幅な賃上げ+生産性向上」に本気で舵を切っています。
これまでの感覚で申請を考えていると、普通に失敗します。
なので、変更点と「どう使えばいいか」をまとめました。
1. 令和8年度 業務改善助成金の主な変更点
① 30円コースが廃止。最低50円以上の賃上げが必須
まず一番大きな変更点です。
これまで最も使われていた
「30円コース」は完全に廃止されます。
令和8年度は、以下の3コースのみ。
- 50円コース
- 70円コース
- 90円コース
つまり、
👉 最低でも50円以上の賃上げをしないと申請不可
という設計になっています。
「ちょっとだけ上げて、助成金をもらう」
この考え方は、もう通用しません。
② 少人数の上限は減額、大人数・高額賃上げは優遇
次に重要なのが、助成上限額の考え方の変更です。
- 1人〜2人だけの賃上げ
→ 上限額は引き下げ - 多人数 or 大幅賃上げ
→ 重点配分
たとえば、
従業員30人未満の事業所で
1人だけ50円引き上げる場合上限80万円 → 40万円程度に半減する見込み
というイメージです。
👉 「少人数・最低限」の申請は、正直メリットが薄くなります。
③ 対象事業場の要件はシンプルに緩和
これは朗報です。
これまであった
「地域別最低賃金との差額が50円以内」
という細かい条件が撤廃され、
- 事業場内最低賃金が、地域別最低賃金を下回っていること
この1点だけになる見通しです。
要件はシンプルになりましたが、
その分「何に投資して、どう生産性を上げるか」がより見られます。
④ 申請期間は約3ヶ月に集中
令和8年度は、通年募集ではありません。
予定されているのは、
- 9月1日〜11月末
の約3ヶ月間のみ。
👉 準備不足=即アウト
なので、事前準備がすべてです。
2. ECサイト構築・RPA導入は助成対象になる?
結論です。
どちらも使えます。 ただし、考え方を間違えると落ちます。
RPA導入について【相性◎】
- 活用可否:◎
- 理由:
RPAは「事務作業の自動化=生産性向上」が明確だから。
たとえば、
- 請求書作成
- 受注データ入力
- 売上集計
こういった作業時間が
「月◯時間削減できる」と説明できれば、かなり強いです。
ポイントは、
- ライセンス費用だけでなく
- 導入支援・設定・コンサル費用も
対象に含まれるケースがあること
👉 業務改善助成金 × RPAは、鉄板の組み合わせです。
ECサイト構築について【条件付き△】
ECサイトは少し注意が必要です。
- 単なる会社紹介・広告目的
→ ❌ 対象外 - 受注・決済・在庫管理まで含む仕組み
→ ⭕ 対象になる可能性あり
ポイントは、
「ECサイト=売上アップ」ではなく
「バックヤード業務の効率化」として説明できるかどうか。
特に令和8年度は、
- 特例事業者に該当しない場合
- 広告色が強いと
審査が厳しくなる可能性あり
👉 ECは「業務改善の証拠」をどれだけ出せるかが勝負です。
3. 助成率・助成上限額の目安(令和8年度)
現時点の概算イメージは、以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 助成率 | 原則 3/4 条件次第で 4/5・9/10 |
| 助成上限額 | 30万円〜600万円 |
| 対象経費 | 機械設備、POSレジ、RPA、顧客管理、生産管理ソフト等 |
💡 失敗しないための実践アドバイス
ここが一番大事です。
申請書では、必ずこう書いてください。
「この設備・システムを導入することで
労働時間が◯時間削減され、
結果として賃上げを継続できる」
数字で説明できない計画は、ほぼ通りません。
また、申請期間が短いため、
- 8月までに
- 導入内容の確定
- 見積取得
- 業務フロー整理
ここまで終わっている状態が理想です。
まとめ
- 令和8年度は「小さく上げて助成金」は終了
- 大幅賃上げ × 生産性向上投資が前提
- RPAは相性抜群、ECは設計次第
- 準備が9割。動くなら今
この前提で動けば、
業務改善助成金は「普通に使える制度」です。
逆に、準備しないと
普通に落ちます。