先般、経済産業省より「新型コロナウイルス感染症の影響を受ける事業者への支援策」が出され、
サプライチェーンの毀損等に対応するための設備投資や販路開拓に取り組む事業者を
生産性革命推進事業(ものづくり補助金・小規模事業者持続化補助金・IT導入補助金)により優先的に支援するとされました。
以下に該当する方などは、御社が支援対象であるかどうか相談されてみてはいかがでしょうか。
補助金で優先的に支援される可能性のある方
- 新型コロナウイルス感染症により事業に影響を受けていると思われる観光業や観光地の飲食業、それらの事業所に物品を納めている事業者の方。
- 観光地ではなくとも、新型コロナウイルス感染症の影響により明らかに客数が減ってしまった飲食店、それら飲食店に物品を納めている事業者の方。
- 今後影響が出ると思われる観光業や観光地の飲食店、観光地でなくとも今後影響が出ると思われる飲食店、またそれらの事業所に物品を納めており、今後影響が出ると思われる事業者の方。
- 服飾、雑貨など、中国からの輸入品が滞ることによる影響で、今後、売上の減少が見込まれる事業者の方。
- その他、新型コロナウイルス感染症の影響により売上が減少している、または売上の減少が見込まれる事業者の方。
相談先窓口
- 日本政策金融公庫
- 商工組合中央金庫
- 信用保証協会
- 商工会議所
- 商工会連合会
- 中小企業団体中央会
- よろず支援拠点
- 全国商店街振興組合連合会
- 中小企業基盤整備機構
- 各地方経済産業局 等
に「新型コロナウイルスに関する経営相談窓口」が設置されています。
支援対象事業者の方で、もともと国内生産強化等の設備投資を予定されていた方、
小規模事業者で販路開拓を予定されていた方、
または、今後見込まれる影響を出来るだけ抑えるために新たに販路開拓を行いたい方、
IT導入により業務の効率化を図ろうと思っていた方、
または、今後見込まれる影響を出来るだけ抑えるためにIT導入により業務効率化を図りたい方は、
相談の価値があると思います。
設備投資や販路開拓、業務効率化への支援でなく、資金繰り支援を受けたい方
今回出された支援策は、補助金による支援だけではありません。
徹底的な資金繰り支援も行うようです。
資金繰り支援について
(1)セーフテイネット保証4号
突発的災害の発生に起因して売上高が減少している中小企業者を支援するための措置です。
自治体からの要請に基づき、別枠(最大2.8億円)で100%保証。(売上高が前期比▲20%以上減少の場合)
問い合わせ先は、最寄りの信用保証協会となります。
(2)セーフテイネット保証5号
(全国的に)業況の悪化している業種に属する中小企業者を支援するための措置です。
重大な影響が生じている業種に別枠(最大2.8億円)で80%保証。(売上高が前期比▲5%以上減少の場合)
問い合わせ先は、最寄りの信用保証協会となります。
(3)セーフテイネット貸付(要件緩和)
売上高の減少等の程度に関わらず、今後の影響が見込まれる場合も含めて融資を行います。
【上限額】中小企業事業7.2億円、国民生活事業4,800万円 【基準金利】中小企業事業1.11%、国民生活事業1.91% ※担保等により変動
問い合わせ先は、最寄りの日本政策金融公庫支店窓口となります。
(4)衛生環境激変対策特別貸付
一時的な業況悪化等となった旅館業、飲食店営業、喫茶店営業等の営業者に、通常と別枠で特別貸付を行います。
【上限額】旅館業3,000万円、その他業種1,000万円 【基準金利】1.91%または1.01% ※担保等により変動
問い合わせ先は、最寄りの日本政策金融公庫支店窓口となります。
(5)金融機関等への配慮要請
事業者からの返済緩和要望等への柔軟な対応を要請しています。
色々とご自身で悩まれるよりも、まずは問い合わせてみてはどうでしょうか。
本記事は、内容の正確性や補助金等の採択を保証するものではございません。
補助金等への応募の判断は、各省庁・事務局からの正式な発表や、公募要領等を確認の上、
ご自身の判断にてお願い致します。