以前ご紹介した「事業再構築補助金」の公募が2021年3月より公募開始される予定となりました。
予定では3月に公募要領が発表され、公募開始となるようです。
対象者や条件等の詳細はそこで明らかになりますが、
この事業再構築補助金(正式には「中小企業等事業再構築促進事業」)の活用イメージについて拡充がありましたので、ご紹介します。
どのようなケースで使えるのか、さまざまな活用イメージを理解することで、事業者様がやろうとしていることがこの補助金の対象となるのか、ある程度判断できる材料になるかと思います。
事業再構築のための新設補助金
飲食業での活用イメージ
◯喫茶店経営
飲食スペースを縮小し、新たにコーヒー豆や焼き菓子のテイクアウト販売を実施。
◯居酒屋経営
オンライン専用の注文サービスを新たに開始し、宅配や持ち帰りの需要に対応。
◯レストラン経営
店舗の一部を改修し、新たにドライブイン形式での食事のテイクアウト販売を実施。
◯弁当販売
新規に高齢者向けの食事宅配事業を開始。地域の高齢化へのニーズに対応。
小売業での活用イメージ
◯衣服販売業
衣料品のネット販売やサブスクリプション形式のサービス事業に業態を転換。
◯ガソリン販売
新規にフィットネスジムの運営を開始。地域の健康増進ニーズに対応。
サービス業での活用イメージ
◯ヨガ教室
室内での密を回避するため、新たにオンライン形式でのヨガ教室の運営を開始。
◯高齢者向けデイサービス
一部事業を他社に譲渡。病院向けの給食、事務等の受託サービスを新規に開始。
製造業での活用イメージ
◯伝統工芸品製造
百貨店などでの売上が激減。ECサイト(オンライン上)での販売を開始。
◯半導体製造装置部品製造
半導体製造装置の技術を応用した洋上風力設備の部品製造を新たに開始。
◯航空機部品製造
ロボット関連部品・医療機器部品製造の事業を新規に立上げ。
◯和菓子製造・販売
和菓子の製造過程で生成される成分を活用し、新たに化粧品の製造・販売を開始。
その他業種での活用イメージ
◯運輸業 タクシー事業
新たに一般貨物自動車運送事業の許可を取得し、食料等の宅配サービスを開始。
◯建設業 土木造成・造園
自社所有の土地を活用してオートキャンプ場を整備し、観光事業に新規参入。
◯情報処理業 画像処理サービス
映像編集向けの画像処理技術を活用し、新たに医療向けの診断サービスを開始。
これらのような事業をやる場合にかかる建物費、建物改修費、設備費、システム購入費、外注費(加工、設計等)、 研修費(教育訓練費等)、技術導入費(知的財産権導入に係る経費)、 広告宣伝費・販売促進費(広告作成、媒体掲載、展示会出展等)等が補助対象経費になります。
本補助金の申請は、jGrants(電子申請システム)のみで行われる予定なので、
この補助金の活用をお考えの方は、「GビズIDプライム」の取得手続きを早めに進めていくことをおすすめします。
GビズIDプライムの取得には、通常、申請から2〜3週間かかるようです。
申請が殺到すれば、ID発行までにはさらに多くの時間がかかると思われます。
準備をしたのに申請が出来ないということが起こらないように、
現時点で補助金を使うかどうか迷っている方も、GビズIDプライムの取得申請だけは済ませておきましょう。