販路開拓を目指す小規模事業者の皆さんが活用できる補助金「持続化補助金(小規模事業者持続化補助金)」が2020年も実施される見込みです。
2019年12月13日、経済産業省より「経済産業省関係令和元年度補正予算案(概要)(2020年1月30日改定)」が公表され、この中で、
- ものづくり・商業・サービス補助事業
- IT導入補助事業
- 小規模事業者持続化補助事業
の3つからなる「生産性革命推進事業(仮称)」が創設され、実施される計画となっています。
この「生産性革命推進事業(仮称)」には、3年間で3,600億円の予算を計上しています。
通常国会でこの予算案が通れば、2020年も「持続化補助金」が実施されることが確定します。
そして、3年にわたって実施されることになります。
(予算案の成立は、早ければ1月内に成立する見込み。)
予算の規模ですが、3年間で3,600億円が計上されていますので、単純計算で1年あたり1,200億円、
昨年の同様予算が1,100億円でしたので、ほぼ横ばいか、微増になると思われます。
(このうち、どの程度が「持続化補助金」に当てられるのかは現時点ではまだ分からないので、今後の発表に注目していきたいと思います。)
持続化補助金概要
補助額及び補助率
◯補助額 : ~50万円
◯補助率 :2/3
※75万円以上の補助対象となる事業費に対し、50万円を補助
※75万円未満の場合は、その2/3を補助
補助対象事業
店舗の改装、ホームページの作成・改良、チラシ・カタログ作成、広告掲載など
補助対象者
小規模事業者(会社及び会社に準ずる営利法人と個人事業主(商工業者であること))
※小規模事業者の定義
- 商業・サービス業(宿泊・娯楽業除く) は、常時使用する従業員の数が5人以下
- サービス業のうち宿泊業・娯楽業は、常時使用する従業員の数が20人以下
- 製造業その他は、常時使用する従業員の数が20人以下
「持続化補助金」は、しっかりと取り組めば初めての方でも比較的チャレンジしやすい補助金かと思います。
特に今回については、
- 通年で公募し、複数の締め切りを設けて審査・採択を行うことで、十分な準備の上、都合の良いタイミングで申請・事業実施が可能となる。
- 過去3年以内に同じ補助金を受給している事業者には、審査にて減点措置が講じられる。
と、されており、初めて補助金申請される方にとっては、採択されやすい環境が整えられるようです。
今まで補助金を使ったことがない方は、このチャンスを活かして販路開拓に向けた投資を検討してみると良いかもしれません。
現在は、2019年12月26日に中小企業庁が公表した「パンフレット」に記載されている
持続化補助金の概要と活用イメージが主な情報ですが、
より詳細な情報については、今後 事務局が決まり次第、事務局のホームページ、中小企業庁のホームページに
掲載される予定です。
次回は、補助金申請に向けて今から出来る準備についてお伝えしたいと思います。
本記事は、内容の正確性や補助金等の採択を保証するものではございません。
補助金等への応募の判断は、各省庁・事務局からの正式な発表や、公募要領等を確認の上、
ご自身の判断にてお願い致します。